平成19年度全国発明表彰にて、経済産業大臣発明賞を受賞された「松下電器産業株式会社(まつしたでんきさんぎょうかぶしきがいしゃ)」様より、《光ディスクと互換技術(ごかんぎじゅつ)》に関して説明していただきました! 音楽を聞くCDや、映画やアニメを見るDVDが、光ディスクです。そして、よりきれいに映画などを見ることのできるハイビジョンを記録(きろく)するために新しくできたのがBD(ブルーレイディスク)です。 光ディスクにはどのように音楽や映画が記録(きろく)されているのでしょうか? 光ディスク記録面(きろくめん)の凹凸(ピット)によって、情報(じょうほう)をあらわします。ピットは光ディスクの円ばんの形にそってならんでいます。ピットの「ならび」をトラックといいます。 ピットの長さを読むためには、レーザー(光源(こうげん))から出た光をレンズによって集めます。こうして集めた光スポットを記録面に当てます。はね返ってきた光の強さを光検出器(ひかりけんしゅつき)ではかると、ピットの長さがわかります。 ピットを小さくするほど、たくさんの情報を記録することができます。CDとDVDとBDのピットの大きさを比べると、BDのピットがとても小さいことがわかります。ピットを読んだり書いたりするための光スポットも小さく集めます。 光ディスクが野球場ほどの広さになったとしても、BDのピットの大きさはわずかに0.15mmの砂粒ほどにしかなりません。BDから信号を読むときには、野球場に落ちている砂粒を数えていることになります。 DVDはCDの7枚(まい)分近くの情報を記録することができます。BDはもっとたくさんの情報(CD約36枚分)を記録することができます。さらに、記録面を2枚重ねたBD2層ディスクには、CDの71枚分以上もの情報を記録することができます。だから、BDはハイビジョンを記録するために適しているのです。 CD、DVD、BDは光スポットの大きさがちがうので、一つの装置(そうち)によって読み書きするためには特別な工夫をしなければなりません。 松下電器(まつしたでんき)(Panasonic パナソニック)では、CDとDVDさらにはBDを使える「互換技術(ごかんぎじゅつ)」を開発し、さまざまな製品をつくっています。
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