松戸少年少女発明クラブの「新松戸未来館」が完成!!

 松戸少年少女発明クラブの新拠点として「新松戸未来館」が4月10日(金)に完成しました。

これまで固定の活動拠点がなく文化ホールや中学校の教室などを借りて活動してきましたが、松戸少年少女発明クラブの名誉会長である馬渕保さんが、父であるマブチモーター創業者の故・馬渕健一さんの「次世代を担う少年少女たちの科学する心を育むことが大切であり、その実現の場として工作教室を提供したい」との遺志を継いで、松戸市有地に同館を建設し市に寄贈されました。

新松戸未来館(松戸少年少女発明会館)

JR新松戸駅から徒歩数分の場所にできた3階建てのビルです。1階は地域の交流の場として用いられますが、2階3階は「松戸少年少女発明クラブ会館」という同クラブの専用拠点となり、工作教室・事務局室や作品の展示スペースなどがあります。また、屋上には風力発電機や太陽光発電機が設置され、その電気を工作室などで使います。同館の設計を担当した福田さんは松戸少年少女発明クラブの大先輩だそうです。 みんなも大人になったら社会に役立ついろんな物を作ってほしいな!

新会館でのはじめてのイベント

4月19日(日)には同館最初の子ども向け活動として科学技術週間イベント「レーシングカーをつくろう(1km耐久レース)」が開催されました。当日は60名以上の子どもたちが参加して、各自アイデアを出し自慢のレーシングカーを作って1周100mのコースを10周する耐久レースに挑戦しました。過半数の子どもたちが完走し熱気と達成感に館内が満ちあふれました。


さあ!本コースでの耐久走行です。途中でとまったりしたらスタートからやり直しです。みんな真剣な気持ちで頑張っていました。

みんなアイデアを出して「世界に1つしかないレーシングカー」を作っていました。

できたらテスト走行です。円形のテストコースをちゃんと走れないと1周100mの本コースにチャレンジできません。

松戸少年少女発明クラブ開講式

5月10日(日)には松戸少年少女発明クラブの平成21年度開講式が行われました。約70名の新クラブ員が出席し会員証や工具セットを受け取りました。


新しい会場に夢を抱き続々集まる新クラブ員

開講式でテープカットを行う馬渕さん
新クラブ員へのクラブ員認定証授与式

少年少女発明クラブ地域ブロック会議の開催状況

各地域毎に少年少女発明クラブの指導員の方々が集まり、昨年の活動報告や今年の活動計画を報告し合い、また指導方法や教材についての研修会が各地で行われています。

東北地区ブロック会議

5月26日(火)から27日(水)にかけて、東北地区6県から28クラブ61名の指導員の方々が岩手県一関市に集まり、報告会や研修会を行いました。5月26日は午後から始まりましたが、夜まで盛りだくさんの内容でした。

  1. 東北ブロック運営協議会の総会
  2. 指導者研修会
    講演テーマ:「青少年の知的財産教育について」
    講師:東京農工大学大学院 教授 鶴見氏
  3. クラブ活動報告
  4. 意見交換

さらに、5月27日の午前中には、3テーマに分かれて実技研修会を行いました。


会議に先立って発明協会岩手県支部の小沢事務局長から挨拶がありました。

鶴見講師による講演では講師ご自身の発明体験を通した知的創造性育成についてのお話があり、指導員の方々は真剣に聴講していました。

<実技研修1>
ホイール付き万華鏡に挑戦する指導員

<実技研修2>
ヘリコプターごまに挑戦する指導員

<実技研修3>
ペットボトル・ラジオメーターに挑戦する指導員


実技研修3で作られたペットボトル・ラジオメーターです。あら不思議?! ペットボトルを手で握るとプロペラが回りだします

関東地区ブロック会議

6月10日(水)に、関東地区ブロックとして関東・東海・甲信越の1都10県から16クラブ23名の指導員の方々が東京の虎ノ門に集まり、報告会や研修会を行いました。

  1. 指導者研修会
    講演テーマ:「発明は科学技術と社会の接点」
    講師:東京大学大学院 特任教授 山科氏 
  2. 関東ブロック協議会の総会
  3. 発明協会からの連絡
  4. 意見交換

山科講師による講演では、地域連携における科学コミュニケーターについてのお話があり、これからの地域連携方法や創造性指導の面で大変参考になりました。

意見交換では、各クラブが直面している課題について相互に活発な意見が交わされ、今後はさらに活発なクラブ活動や運営が進むと思います。

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