富山県のチビッコ発明家を2人紹介します。
なんと!ナント!自分の発明で特許を取っています!!!

1人目は中学3年生の山本良太さんです。小学6年のときに1件、また今年7月に2件目の特許を取りました。

忘れ物防止装置
(傘おばけ)

小学6年のときの「忘れ物防止装置(傘おばけ)」は、傘の置き忘れを防止するために開発されました。人が近づくとセンサーが感知して傘を開いて気付かせるしくみになっています。

この作品を作ったきっかけは?

毎週遊びに行っている科学館で、傘の忘れ物が多くて困っているとの新聞記事を見ました。帰る時に雨が止んで、傘を忘れたことを思い出しても「傘ぐらい」と思って取りに来ない人もいると聞きました。僕の家は、お母さんが一人で働いて僕を育ててくれているので、どんなに安い傘でも、お母さんが一生懸命働いたお金です。それに、傘だって、傘として生まれてきて、役に立つぞー!と思っているのに傘が可哀相だと思い、忘れ物をしないですむ方法を考えました。

猫撃退装置
(ランにゃウエイ2)

中学3年のときの「猫撃退装置(ランにゃウエイ2)」は、猫を傷つけないで、追い払うために開発された装置です。プラスチック製の台に猫が乗ると、上にあるフィルムケースが傾いて猫の嫌いな柑橘系の液が垂れ、モーター駆動のプロペラで臭いを広げるしくみになっています。

この作品を作ったきっかけは?

僕の家の猫ちゃんは完全室内飼いです。その子にちょっかいを出しに野良猫がやってきて網戸を破られて困りました。わなを仕掛けたりして追い払う人もいると聞きましたが、猫好きの僕にはとても耐えられません。そこで、ビックリさせて、優しく追い払う方法を考えました。猫は頭がいいので、怖いと思ったら、2度と近寄りません。

特許取得の感想はうれしいの一言です。だって、このアイデアは、少なくとも他の人が考え付かなかったという証明だからです。僕は、塾にも行ってないし、学校でも浮いていました。でも、工作が好きで発明をするようになって全国に友達がたくさんできました。学校が、世界のすべてではないと知りました。みんなも、学校で嫌なことがあっても、何か熱中できることがあれば大丈夫です。発明でも、工作でも、何でも、自分の好きな道を見つけて突き進んでください。

山本さんのお母さんからのコメント:

良太は分野を問わず体験教室に参加して多方面の指導者の方に恵まれました。「生物でも、物でも、みんな命がある。みんな何かの役割を持って生まれてきた」。動物園の生き物教室などで、習った言葉をこれからも創作に活かして欲しいと思います。


2人目は小学5年生の石黒紀行さんです。今年7月に「スポッとバック」で特許を取りました。小学5年生というのは日本での特許取得者の最年少記録だそうです!

スポッとバック」は、折りたたむのが面倒なマイバッグをひもを引くだけで、瞬時にコンパクトにしまうことができます。

スポッとバック

この作品を作ったきっかけは?

お母さんがマイバッグを使うときに「使った後にたたむのが面倒くさい!」と言っていたので、たたまずにすぐにコンパクトに収納する方法はないかと思い考えました。

特許を取得することができて、とてもうれしいです。もっとみんなが幸せになるような小さな工夫を、これからも続けていきたいです。

石黒さんのお母さんからのコメント:

この作品はすごく簡単なものなので、正直驚いています。きっかけはどこにでもあるものですね。皆さんも頑張ってください!


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